今日の講義は「英単語の覚え方」!
英語に限らず、言葉ってのは読めなきゃ楽しくない。小説やラノベに比べて新聞や歴史の教科書がとっつきづらいのは、知らない言葉が沢山あって意味を調べながら読み進めないといけないからだよね。
だから、言語の学習において単語の習得は必要不可欠。早いうちに単語を味方につけて国語も英語も別に同じ言語ですけどって状態にもっていこう!
目次
必要な単語数
大学受験で必要になる英単語はおよそ6,000語。
数字だけ見ると気が遠くなってしまうけど、そんなに難しく考えなくて大丈夫だよ。日本語をいくつ覚えているか考えたことがないように、いくら慣れ親しんでも分からないものは分からないし、分からなくても文脈から想像すればなんとかなる!
それに、単語には派生語ってものがあって、例えば、「確か」って形容動詞と「確かさ」って名詞をわざわざ別々に記憶しないよね。接頭語の「不」を付ければ反対の意味になるし、接尾語の「さ」や「的」を付ければ品詞が変わる。
英単語も同じように接頭辞(意味の拡張)+語根+接尾辞(品詞の決定)の組み合わせで単語が派生するんだ。だから、実際は6,000語を覚えるというより、接頭辞、語根、接尾辞を組み合わせて大体そのくらいのボキャブラリーを発揮しようって感じ!
例えば、rupt(壊す)って語根にはこんな接頭辞が付くよ。
interrupt=inter(間に)+rupt(壊す)=中断する
disrupt=dis(分離)+rupt(壊す)=乱す
corrupt=cor(共に)+rupt(壊す)=堕落させる
また、corruption(堕落)のように接尾辞が付くと名詞になるね!
英単語の覚え方
じゃあ、本題!僕がいつもやっている英単語の暗記方法を紹介するね。
例えば、「spontaneous(自発的な)」という形容詞を覚えるとしよう。
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スペルはローマ字読みでOK
「spontaneous」の発音をカタカナにすると「スポンティニアス」。
「spon」はすんなり「スポン」と読めるけど、「taneous」を「ティニアス」と読みながら書くのは日本語を先に習得しているからこそ難しい。だから、ローマ字読みで「タネオウス」と心の中で唱えながら書いても良いと僕は思う。
小学生のとき、みんな「orange」を「オランゲ」で覚えたでしょ?邪道っぽいけど、それで書けるようになるなら良いじゃない!
発音はパーツ分けで覚える
さて、スペルはローマ字読みでOKとしたけど、発音はそうはいかないよね。これは先述の接頭辞+語根+接尾辞のように単語をパーツ分けして覚えよう。
「spontaneous」の接尾辞は「ous」。例えば…
- famous(有名な)
- generous(寛容な)
- ambiguous(曖昧な)
…といった形容詞を作るものだね。いずれも発音は「アス」。書くときは心の中で「オウス」と唱えて良いけど、声に出すときは「アス」と発音するようにしよう!
また、「a」は「エイ」に近いと覚えておけば、組み合わせて「スポンTエイneアス」というように正規の発音に近い読み方が出来るよね。
ちなみに「taneous」が付く単語はあと2つあって、
- spontaneous(自発的な)
- simultaneous(同時に)
- instantaneous(瞬間の)
これらをティニアス三姉妹とでも覚えておくと良いよ!
同じ要領で、i(アイ・イ)、or(アー)、un・um(アン)、ph(フ)というような発音のパーツを覚えておけば…
- isolate(分離する)→「アイsolエイte」→「アイソレイト」
- dictator(独裁者)→「dイctエイtアー」→「ディクテイター」
- triumph(勝利)→「trアイアンフ」→「トライアンフ」
こんな風に正規に近い発音を連想することが出来るね!
あと、実はbかpの前だとunはumになるとか、細かいスペルの法則もあるんだ。これはある程度の単語を習得してから似ている単語を整理するときに役に立つよ!
声に出すときは絶対にフラットに読まず、アクセントとセットで覚えよう!
品詞は略して加速する
英文法で一番最初に習うのが5文型(SV/SVC/SVO/SVOO/SVOC)。
長文読解で精読をする際に何度も印を付けるから、すぐ書けるように略して覚えてるよね!
- 主語=Subject=S
- 動詞(述語)=Verb=V
- 目的語=Object=O
- 補語=Complement=C
これと同じように、単語を覚えるときの品詞も略してみよう。いちいち自動詞、他動詞、副詞…と書くよりVi、Vt、adv…と略す方が学習が加速するよ!
- 名詞=noun=n
- 形容詞=adjective=a
- 自動詞=Intransitive verb=Vi
- 他動詞=Transitive verb=Vt
- 前置詞=preposition=prep
- 副詞=adverb=adv
- 接続詞=conjunction=conj
ついでに、このページの単語をおさらいしてみよう!
- interrupt(Vt)=~を中断する
- disrupt(Vt)=~を乱す
- corrupt(a/Vt)=腐敗した/~を堕落させる
- corruption(n)=腐敗、堕落
- spontaneous(a)=自発的な
- simultaneous(a)=同時の
- instantaneous(a)=瞬間の
- famous(a)=有名な
- generous(a)=寛容な
- ambiguous(a)=どちらともとれる
- isolate(Vt)=~を隔離する
- dictator(n)=独裁者
- triumph(n/Vi)=勝利/勝利する
動詞は自動詞と他動詞で用法が異なるから、しっかり区別しようね!
時間は有限!学習はとにかくテンポが大事!
最初は勉強時間を確保することが大切だけど、慣れてきたら次は一時間でどれだけ進められるかというコスパを考えるようにしていこう。
広く浅くを何回も
瞬間記憶能力でも無い限り、覚えたものは忘れて当然。
どんなに真剣に覚えようとしても僕らはどうせ忘れてしまう生き物なんだ。だから、単語学習は忘れるものと割り切ってサクサク進めよう!
英単語に限らず、暗記は「広く浅くを何回も」が鉄則。
僕は朝起きたら新しい章の単語を声に出して読んで、夜寝る前に朝読んだところを赤シートで隠しながら意味を思い出したり、その前の章をパラパラと捲って忘れそうな単語が目に入ったら紙に書いて壁に貼ったりしていたよ。
最初は学習した感じがしないかもしれないけど、復習(想起)を繰り返せば徐々に記憶が定着して思い出す負担が軽くなる。気になる人はエビングハウスの忘却曲線を調べてみてね。
ちなみに「スポンティニアス」をググってみたらアメリカの映画のタイトルになっていたよ。また、イギリスにはトライアンフ・モーターサイクルっていうオートバイの会社があるね!
こんな風に他のものと関連付けて想起するポイントを増やすのが大事!一つ思い出せば関連するものも同時に復習することが出来るからね。
お勧めの単語帳
おまけ!僕が使っていた2冊の単語帳を紹介するよ!
鉄緑会東大英単語熟語 鉄壁
東大は目指さないから関係無い…なんて思わないで!
確かに700ページ近くあってちょっとした辞書みたいだし、東京大学受験指導専門塾が出しているし値段も少し高めだから、多くの人は通り過ぎてしまうかもしれない。
だけど、本書には派生語や関連付け、セットで覚えるべき動詞と目的語、前置詞など、英単語の習得に必要なメソッドがたっぷり詰まってる。各単語の例文には収録語が盛り込まれてるから読み進めるだけで復習のきっかけを作ることが出来るし、中学校で習うような基礎英単語・熟語の復習まで付いてる。実は初心者にもお勧めの一冊なんだ!
大学受験生から社会人まで自信をもってお勧め出来る単語帳だよ。言語学習における単語帳は最終的には辞書になるんだから、ボリュームはむしろ丁度良いくらい!
そうはいっても、ここまでガチ勢じゃないよ!という方にお勧めなのは…
キクタン【Basic】
キクタンの良いところは「聴いて覚える」ことが前提で音源が別売りじゃないところ。
リズミカルな音声を通学中や休憩中のBGMとして聞き流しているだけで自然と英単語が身に付いたよ。特にアクセントは特別の対策が要らなくなるくらい耳に残ってる!
【Basic】を完璧にして、次の【Advanced】までマスターすれば6,000語レベル!
以上、お勧めの単語帳でした。他にもお勧めがあったらまた紹介するね!
英単語を味方に付けて、楽しく長文読解に挑めるようにしよ~!
Welcome to Gentle World!
優しい世界の創造主・平和也(タイラカズヤ)です。